読書27 ①「フラワーアレンジメント」(田中敦子/1993)
最近フラワーアレンジメントにハマっていて,3つの作品を作ったが,また違う作風を作りたいと思い,参考として借りた中の1冊。
1号
福岡県立美術館に展示してあった,ある1枚の絵に強烈に惹かれて,そのとき購入したその絵のポストカード(写真右下)を参考にオリジナルで作成。人生初フラワーアレンジメント。
2号
3号
店に売っていた花と花瓶を買って,イメージのみで作っているので,こういった本に載っている作品を参考にして勉強したいと思った。
ページを開くと,サイズ感が桁違いに大きい花を用いたアレンジをされていて,驚いた。
また,私が扱っているのがドライフラワーなので,色味の強い花を使われていて視覚的にも刺激的だった。
生け方も様々で,それぞれに構成もきちんとあるみたいだ。
また,花瓶に生けるだけではなく,花を横に寝かせたり,そのまま置いたりする生け方も私にとっては斬新な発想に映った。
『世界各国の伝統的なフラワーアレンジメントは,基礎パターンの上に立って,そこから文化の違い・デザイナーの想像力の違い・その他によって,デザインは無限に広がっていくのです。(中略)』
アレンジメントの種類-基本パターン17種(抜粋 p.30)
直線構成
1.パーソナル・ライン(垂直型)
2.ホリゾンタル・スタイル(水平型)
3.L シェープ(L字型)
4.インバッテッドT(斜線・対角線)
5.ダイアゴナル(斜線・対角線)
曲線構成
6.クレッセント(三日月型)
7.ホガース・ライン(S字型)
8.スパイラル(螺旋型)
平面構成
9.トライアンギュラー・スタイル(三角型)
10.ラディエーティング・スタイル(放射線型)
11.ファン・スタイル型(扇型)
立体構成
12.ダイアモンド(立体菱型)
13.ピラミッド(三角錐型)
14.コーンシェイプ(円錐型)
16.ドーム(半円球型)
その他構成
17.スプレイシェイプ(自然の茎を生かす)
以上の17基本パターンがすべてのデザインの基礎になり,その応用として各種ミックスパターンに展開されます。
アレンジメントをプロフェッショナルに仕上げるポイント(抜粋 p.31)
1.豪華・荘厳・華麗・清楚・グレイス・可憐など…作品とオケージョンの関係を最初に把握すること。
2.伝統的デザインの基礎の上に立って新鮮なテクニックを大胆にプラスする。
3.季節・温度・人の動線によってふさわしい花材を選ぶ。
4.コンテナーは必要以上にしっかり作ること。
5.仕上げに躍動的なラインを1つ。それはアレンジメントをより美しく,生き生きと完成させるポイント。
6.フォーカルポイントの部分にも大胆な凹凸を作ると,より美しい陰影を添えます。
7.ディスプレイする位置は,光と陰を意識した場所を選ぶ。
8.正面型であるか・四方見・三方見かをしっかり決めてアレンジングすることによって,花材の量は大きく違ってきます。
まだ続くが,長くなってしまうので一旦ここまでにする。
2018年12月8日(土) 9:28