読書14「必ず役立つ!「◯◯の法則」辞典」(2015年/烏賀陽正弘)
地元の大きなブックオフで,衝動買いのように買った本の一冊。
「引き寄せの法則」や,「マーフィーの法則」など聞き覚えのある法則から,「サットンの法則」,「ソッドの法則」など,全く聞いたことのない法則の多かった。
引用元が明記されている訳でもなく,信憑性の高さは、いまいちな内容だったが、ところどころ参考になることが書いてあり、読みやすい文章だったこともありまあまあ満足した。
後半になるにつれて官僚制度の皮肉,批判や,企業内のそれなどが多くなり、個人的には現実離れした内容だったが最後まで読みきれた。
参考になった法則がいくつかあるので、紹介する。
・言葉より身振りが大事 7-38-55の法則
[※アメリカの心理学者、アルバート・メラビアンが1971年に提唱した概念。人が誰かと初対面で会ったときに受ける印象を決定付ける要素を実験によって分析したもの。
「3Vの法則(Visual,Vocal,Verbal)」「7−38−55ルール」
ビジネスの現場やセミナーなどでメラビアンの法則は『話の内容は相手に7%しか伝わらない。内容以前に見た目が大切である。いくらいい話や面白い話をしても服装や表情次第で全く信用してもらえなかったり、好感を持ってもらえない場合が非常に多い』…と一般的に流布しているが、これは誤解である。
メラビアンが行った実験は、以下のようなものである。
3つの意味の言葉を3種類の声色で録音する
まず、「好意」「嫌悪」「中立」の意味を表す言葉を3つずつ選び、それら9つの言葉をそれぞれ「好意」「嫌悪」「中立」の声色で話者がテープレコーダーに録音する。
3種類の顔写真を用意
「好意」「嫌悪」「中立」の表情をした顔写真を1枚ずつ用意する。
言葉の意味×声色×顔写真の組み合わせで被験者の反応を見る
被験者は、ある写真を見せられながら、ある言葉を、ある声色で聞く。そして、話者の感情をどう判断したかを調べる。
たとえば、怒った顔の写真を見せられ、歯軋りするような声で好意的な意味の言葉を聞かされた時、被験者が話者の感情を「好意」と判断したら、表情や声色よりも言葉のインパクトが強いと解釈される。
メラビアンがこの実験で探りたかったことは「視覚」「聴覚」「言語」で矛盾した情報が与えられたときに、人はどれを優先して受け止め、話者の感情や態度を判断するのかであった。被験者が与えられるのが、「矛盾した情報」という点に注意したい。つまり、異なる内容の表情の顔写真と声色と言葉*2が情報として与えられたとき、いずれを元にして判断するかという単純な実験なのである。しかしこの実験結果は誤解され、現在も誤って引用されている。
ちなみにメラビアン自身がこの実験結果を一般的なコミュニケーションに適用できないとしている。
以上、【天使と悪魔のビジネス用語辞典】ウェブ版より引用、一部文章改訂。]
・奇跡は1ヶ月に1回の割合で誰にでも起こる
リトルウッドの法則
・下駄を履くまでわからない=全てが終わるまで、結果はわからない
ベラの法則
・いいヤツほど,いつもビリ
ドローチャーの法則
・物事を複雑にするのは簡単だが,簡単にするのは難しい=少なければ多くなる
レス・イズ・モアの法則
・白象(無用の長物)になってはいけない
マーフィーの第4法則
・最悪の時ほど,次なる不幸が追い打ちをかける
マーフィーの第5法則
・他人の間違いには気づくが,自分の間違いには気づかない
マッキーンの法則
・幸運とは心がけ次第である
ワイズマンの法則
・物事がうまく運んでいるなら、いらぬ手を加えるな
ランスの法則
・支出額は収入に見合うまで増加する
パーキンソンの第3法則
・組織はつまらぬ細かいことにこだわり、大事なことを軽視する
パーキンソンの第5法則
・物事を引き延ばすことは、「ノー」と伝える最良の方法である
パーキンソンの第7法則
・自己満足に陥ると,世の流れに乗り遅れる
茹でガエルの法則
・言葉以外の花を添えよ
ホイーラーの第3法則
・品揃えの少ない方が、売上が多い
アイエンガー商品選択の法則
・現状維持は退歩なり
クリステンセンの法則
他にも多くの法則が紹介されていたが,その中でも以上の17つの法則に興味を持った。
どの法則の紹介も短く端的に書かれていて、テンポよく読めるのが良かった。
実用するというよりも、話のタネにするために読んでいるので、軽い気持ちで読むと集中できて良いなぁという実感。
一言一言を重く受け止めようとする癖がある(もしくは途中で疲れて流し読みになる)ので,軽い気持ちで他の本も読んでいきたい。
欲言えば、もう少し早く読みたいかな。
2018年11月7日 16:19